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戸 田 　功 5
　久方ぶりのコメントです。ＣＤとＤＶＤをたて続けに求めほとんど鑑賞するゆとりがないまま時を過ごしてきましたが、尊敬する父の命日に因んで当ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を敢えて選び今初めてじっくり味わった処です。１９８１年秋の命日より１ヶ月あまり経った11月５日に東京文化会館で、帝王カラヤンとベルリン?フィルの演奏会あり、その曲目がこの曲でＶ独奏が当時から天才少女の名声を博していた弱冠１８歳のムターでした。自分にとり小学校に入る前から聴きなれていた名曲で、演奏会では「運命」との組合せで、バス声で指揮台の近くにいてブラボーを発したのにカラヤン氏が目で応えて下さったのを覚えています。開演前にレストランで当時東京大学大学院科学基礎論研究過程の井山氏（現在大学の先生で今夏にご尊父が他界なさった。）と知り合い、彼の母上が私の従兄?称名山往生院浄土寺住職田村昭元氏の友人の医師の東京での高校恩師という全くの偶然があり、小ホールでの室内楽鑑賞という違いでその場は別れましたが、大ホールでは更に友人として湯川秀樹博士を直前に亡くされていた法政大元総長の谷川徹三先生が近席におられたので僭越ながら少しお話ができる等貴重体験が連続したのでした。ですのでアマゾンから案内が着信したときは運命的出会いを実感し感謝しています。演奏は複合の円熟と完璧さに新進気鋭のビーナスの優美、端正、繊細、華麗の高い完成度を示す歴史的記録であり、名将ヘルベルト?フォン?カラヤンがベルリン?フィルハーモニー管弦楽団を統率する傍ら、独奏においてはまるでかわいい孫にすべてを委ねてでもいる様にアンネ＝ゾフィー?ムターの超絶技巧を信頼しきって芸術の極致を導きだしている感慨をもちます。来日演奏３年後にベルリン?フィルハーモニー?ホールで企画録画され1990年にドイツで出版されたソ二ーの輸入盤シリーズとして強くお薦めします。〈追記〉カラヤンとムターについては2010年7月等にNHKで放送した「ヘルベルト?フォン?カラヤン?その目指した美の世界?」でムターが「ある曲の第３楽章を自分ではもっと速く弾きたくてオーケストラを引き付けようと唯一の抵抗を試みたがカラヤン先生は頑として許さなかった。」という意味の述懐をしており、ほかにメンデルスゾーン、バッハ、ビバルディ等においてもお二人は共演しているが、恐らくはベートーヴェンのバイオリン協奏曲がコメントバックに流れていたのでこの曲の第３楽章を指しているのでないかと思い、さすが帝王はいかなる状況においても曲の解釈と表現統率面では妥協し得なかった証左とも言える事を付記しておきます。なお井山氏とはお互いに車好きで、従兄と共に郡市医師会長を務める小野崎先生のご自宅を訪ねたり、当時自分が付き合っていたNASA嘱託研究員の衣川博士と３人で会食したり古都角館や田沢湖にドライブした事まで思い出します。〈追記２→2013年同日〉父については2012年９月17日が三十三回忌でした。　　By Watanabe=Toda Isao （追録）2016年春の連休後にトスカニーニをYouTubeで辿っていて、改めてカラヤン帝王のベルリン?フィルやウィーン?フィルとの初来日記録等々名指揮者の有り余る演奏記録を目にし選択鑑賞する機会となった。同時に上記自分が実際に東京で鑑賞したと同じ１９８１年にザルツブルクで開催された「ヨーロッパ青少年音楽連合オーケストラ」に帝王が指揮しムタ―嬢が独奏された同ヴァイオリンコンチェルトのリハーサルと本番の動画を見つけた。現在教授の威厳のあるムタ―氏は10代のふくよかな初々しさがあり改めて当時を思い起こした。なお当映像は著作権上削除される懸念のある留意事項となる。但し商業上の権益を守る立場にはなく放送等の面では人類享有の範囲に入るので、優れた業績はそれに関心があり発見者もしくは所有者の特権として公に認められるものでなければならないとも考えつつ、また投稿者が日本語の制約条項を読める読めないの問題ではなく個人で干渉すべきことでもなく遵法が基本にある。そしてこの記載後に一度閉じてからムター氏ないしそのフルネームでYouTube検索をしたがジュネス?オーケストラの場面に行きつかない。またカラヤンから初めて検索を試す一方で肝心の大カラヤンが1957年に初来日した時、また2年後にウィーン?フィルを率いてこられた時の羽田空港に降り立ち一連のドキュメンタリー風のモノクロ動画も昨日から再発見できていない。確かに偶然に伴う幸運と呼ぶべき事態はある。そしてきょうベルリン?フィル2年振りの来日公演初日で15日まで続く由。この記載後何時間か間をおいて自分の記憶違いに気付いた。それは5日のプレミアムカフェで(1)ベルリン?フィルの選択(2)日本人とカラヤンの2本を放送した内容とＹ.Ｔ.がオーバーラップし混線していたのであり、演奏以外のドキュメントはY.T.にあったものではなかった。ムタ―女史についてはまた根気よく探しだした。しばらく削除されずに残るだろうと思うし、クラシック関係の数があまりにも多いので際限がなく、むしろＰＲ用に広めた方が効果的だろうなど思考する。