芽の部分だけを使った甘味の強い雲南省の紅茶です。
比較的歴史の浅い雲南紅茶
雲南紅茶は、1939年、中華民国の時代に生み出された比較的歴史の浅いお茶ですが、現在では保山・臨滄・思茅・西双版納などプーアル茶同様の産地で盛んに生産されるようになっています。雲南大葉種を用いて作られ、テン(さんずいに眞)紅と呼ばれていますが、一芽一葉のもの、芽だけのもの、炭焙など、味にはバラエティがあります。
こちらは大金針という芽だけを使い、まっすぐに仕上げた特徴的な茶葉。海抜2200−2600メートルの昼夜の温度差が大きく、虫の少ない優れた環境で環境で育った雲南風慶大葉種の茶葉です。茶種も製茶工程も違うのですが芽を使った紅茶ということで、金駿眉との共通点も感じられる甘味のある味わいです。淹れ方も金駿眉と同様、5秒以内と短い時間で抽出できます。生産者のおすすめは、200mlに4gほど、湯温80度で1〜3秒。最初の一杯は洗茶として飲まないという方もいます。10数回も飲めるといういい方もありますが、茶の色を見つつ、次第に時間を延ばしていって、3〜4回くらいで飲むのが良いかと思います。