TSR2000 5 購入目的は、amazon music HDを試聴してその高音質に触れ、これをメインソースにしようと考えたからである。それと同時に、もっと手軽に音楽と向き合うためオールインワンのミニコンポのような操作性を目指して本機の購入に至った。ヤマハのアンプ、ネットワークプレーヤー(amazon music HD非対応)、FMチューナーを一気に処分して(ハードオフ行き)、これに置き換えた。HDMIの装備は必須ではなかったが、設定項目がとても多く(スピーカー間隔など)それをテレビの画面で行えることは大きなメリットである。テレビのHDMI(ARC)に繋げばもっと多彩な使い方ができるが、あいにくARCが塞がっているので、テレビ連動などフル活用とはなっていない。それでも、ファイル再生、ストリーミング、FM放送を一台でこなせることの利便性は何より代えがたいし、ラック占有度合が重々しくなく、視覚的にスッキリする。amazon music HDは、HEOSというアプリでコントロールするが使い勝手は良くない。amazonアプリからそのまま繋げられると思っていたのは自分の不勉強さだった。毎度、検索かけてアーティスト探せばいいだけのことだけど。前環境からの音質の劣化は予想していたが、これは意外にもよく健闘している。中域から上の繊細さを感じさせる艶感は、レビューでよく見られるマランツの特徴なのだろうか?音楽のニュアンス表現がうまいと思った。ダイナミックさや厚みや奥深さは無いものの、立派なHIFIクオリティだと思う。エントリークラス(3万程度)の単品アンプ程度の音質は確保できていると思う。テレビと連携して多彩な機能を生かし、手軽にいい音と付き合う生活スタイルにぴったりな好製品でした。