syn 5 余計なことかも知れませんが老婆心で申し上げます。切断して使う場合、目の細かいノコギリで工作すると思います。台上バイスに内径よりやや細い木片(できれば丸棒)を固定して、それに差して回し切りすると表面を傷から守れます。内径側の最後の皮膜をノコ歯が通過するときに音が変わります、それは積層繊維の膜が引き千切れるときの音。皮膜がバラバラになったらカーボンパイプは強度を放棄します。できるだけ良く切れるノコを使って切断速度を抑えながら丁寧に、しかも一発で切ることが大切。切り離れたらすぐに内径側全周に瞬間接着剤を回し流し、剥がれかけてバサついている繊維を定着させます。端面から3cmくらい奥までやったほうがよい。このとき接着剤がおもて面に流れ出ると醜くなりますから切り口を重力方向の下に向け、内面を指で撫でて繊維を修めてやるのです。その後切り口を細かいヤスリで仕上げておいてから夫々の本格細工に入って行くと良いでしょう。これは穴あけ加工したときも同じです。切り残りの在庫側も仕上げておくことを忘れないで下さい。なお瞬間接着剤を撫でた指は数時間使い物になりませんから人指し指ではダメです、小指を使いましょう。さらに、寸法線を引く際の油性ペンはマットな表面に沁み込んで消えなくなります。2B以上の鉛筆が適当です。塗装する場合は缶スプレーのクリア塗料がお勧めですが、顔料入りでもキレイに塗れます。