G 4 物語はポケモンの世界観に当てはめたターザンであり、そこに意外性は全くありません。しかしそれで充分感動できる作品に仕上がっていることが素晴らしい。もはや誰も突っ込まなくなって久しい「映画で急にポケモンが喋りだす」という現象も、今作では上手に物語に組み込まれているうえに、終盤のシーンではその言葉の壁を上手に応用して戦うという魅せ方も良かった。ココというキャラクターもとても魅力的で、現行放送のTVシリーズのでこっぱちパートナーと交換してほしいくらい主人公してました。ただ難点を挙げるとすればセレビィの卵のくだりが投げっぱなしになってるところかな。卵に関してはいろいろ考察がされてるけど、子供向けだからこそこのへんの説明はきちんと入れてほしかった。あるいは特に物語に絡ませる必要ないならセレビィのくだりそのものが不要だったかなと。もう一つの謎はココが急にポケモン技を使えてしまったこと。奇跡じゃの一言で済まされてるけど、そこにも何らかの裏付けが欲しかった。ただ、こういう変な部分はあるものの、全体的にとてもよくできた映画でありポケモン映画の歴代と比べてもトップクラスに入るほどの名作でした。