ああああ 1 この製品には次の問題がある1. 標榜で正確性を謳っているにも関わらず、スピード表示を偏向させている可能性2. 1 について製造元が説明責任を果たしていない。対応が悪い1. について、本製品には「速度微調整」なる50~150の値を取る設定項目があり、初期値が107となっている。説明書には、「速度が**実際**とずれている場合は数値を調節しろ」とある。まずこの時点で意味不明である。 GPS 方式で速度を算出するのに、このような変数の必要性がわからない。**実際**とあるが、何をもって実際と言っているのだろうか?107という中途半端な初期値を不審に思い、値を100に設定して試走したところ、比較用に用意した iOS アプリの GPS 速度計と差分が無くなった。このため、本製品は初期値を107とすることで意図的に精度を改悪するような設計としているのではないかと疑うものそもそもこの製品は GPS による正確性を標榜している。> **Especially the driving speed is displayed more accurately than the vehicle standard meter**> (中略)> - Uses high performance IC + high precision GPS chip.> **It can display more accurate speeds.**にもかかわらず、本来期待される精度を出さないように、他製品と比較しても明らかに差分が認められるように改悪しているとしたら問題である。この事について製造元に問い合わせたところ、「ウチはただの商社なんで知らない」との回答だった。これが上記で上げた問題2となる。一般的に車のダッシュボードに内蔵された速度計の精度が悪いのは、駆動系から採取した車速パルスから単純に憶測しているだけという構造的なものであって、タイヤの仕様やコンディション等により容易に変動してしまう。これが仕様だというのは100歩譲って理解はできる。また、車検対応を想定して増速側にマージンを取るという設定をするのも理解できる。しかし GPS 方式で導出する速度にそんな必要は無い。そもそも車検場では機能しないし、まして標準装備にたいして GPS による正確性を謳い文句にして消費者を誘導しているのであるから、その正確性を忌憚なく提供する姿勢が無いのは大変な問題だ。実際より遅い速度を意図的に表示させるほうが交通安全だから、などという言い訳が聞こえてきそうだが、そんなことは標榜に一言も書いてないし、逆にGPSだから正確だと喧伝している以上、なおさら精度を怠ってよい理由にはならない。そもそも、どうせ交通法規の遵守精神が無いドライバーはそんな"調整"があろうと無かろうと飛ばすのだから無意味だろう。それに、この製品の説明書には、「本製品を取り付けてのスピード違反などについては一切帰任を負わないからね」と明記されている。だったら尚更"調整"なん必要ないじゃないか。常識的に考えて、GPSなんだからそうでない標準装備の速度計と差分が出るのは構造上当然であり、両者の速度表示が同じでないといけないなんて誰が求めているのか?「GPSでありだからこそ正確」を謳う時点で標準装備との誤差は出るものという合意は当然に推定されるだろう。そしてそれとこれとに誤差があるとして、誤っている可能性があるのは標準装備のほうだろう。それが実際だというのはおかしいし、"より正確なのは"本製品のほうのはずなんだから。まさにそういう広告をしてるんじゃないか。このおかしな機能及び初期値が、製造元の過剰な自己保身精神に由来するものであるのは想像に難くないが、だからといって消費者が本来享受できたべき精度品質を損なわれたり、余計な補正作業を余儀なくされるなどの不利益を被る筋合い無い。自己保身は結構だが消費者に迷惑や不利益を押し付けるのはやめなさい。かんたんに言えば、「GPSですと標榜するのであればきちんとGPSに期待される精度で正確に表示しろ?説明責任ちゃんとしろ」ということ。当たり前のこと。