SASSICAIA(TENUTA SAN GUIDO)サッシカイア(テヌータ・サン・グイド)
圧倒的存在感を放つ、「イタリアワインの至宝」
元祖スーパータスカンとして30年以上にも渡り圧倒的な存在感を放ち続ける「イタリアワインの至宝」サッシカイア。
1978年にイギリスで最も権威あるワイン雑誌、デキャンタ誌が主催するブラインド・テイスティングにて、かのシャトー・マルゴーさえも抑え、サッシカイアがベスト・カベルネの座を獲得。
一躍世界のトップワインへ名乗りを上げ、以降ワインラヴァー垂涎の逸品を生み出し続けています。
イタリアの新時代を切り開き、頂点に君臨し続ける存在
イタリアワイン好きなら知らない人はいない、イタリアワインの至宝サッシカイア。
トスカーナ州の西寄り地中海に面するボルゲリの地に根付くワイナリー、テヌータ・サン・グイドが生み出したスーパータスカンです。
オーナーであるインチーザ・デッラ・ロケッタ家は、先代のマリオ・インチーザ侯爵がボルゲリの領主ゲラルデスカ家の娘と結婚したことで、広大な土地を引き継ぎ、無類のワイン好きであったマリオ・インチーザ侯爵はボルドーワインを好んで飲んでいました。
しかし、第二次世界大戦でフランスからのワインの輸入が滞ります。
そこで、1944年にボルドーのシャトー・ラフィット・ロスチャイルドからカベルネ・ソーヴィニヨンの苗木を手に入れ作付。
自家消費用にワインを造り始めたのがサッシカイアのはじまりです。
「サッシ=石、カイア=〜な場所」と名前が表すとおり、その土地はまさにボルドー、メドック地区に似た石ころだらけの畑であり、カベルネ・ソーヴィニヨンに最適の地質。
1960年代、元々自家消費用のためだけに造られていたワインが大変評判になり生産を拡大、1970年代になると徐々に世界的な販売を開始しました。
その実力を決定づけたのが、1978年のイギリスで最も権威あるワイン雑誌、デキャンタ誌が主催するブラインド・テイスティング。
11ヵ国33種類のワインが競い合う中、かのシャトー・マルゴーさえも抑え、サッシカイアがベスト・カベルネの座を獲得し、一躍世界のトップワインへ名乗りを上げたのです。
サッシカイアがリリースされた当時、カベルネ・ソーヴィニヨンの比率が85%を超えるワインはイタリアのD.O.C.G法上、トスカーナで認められている原産地呼称を名乗ることはできませんでした。
しかし、そのクオリティは当時から突出。
トスカーナの規定を超越したという意味でスーパータスカンと称され、1980年代には熱狂的なブームが全世界へ広がりました。
そして、1985年ヴィンテージにはイタリアワインで初めてワイン・アドヴォケイト誌にて100点を獲得。1994年にはついにボルゲリ・サッシカイアとしてイタリアでは唯一、単独ワイナリーでのD.O.C昇格を果たしたことからも、まさにサッシカイアは法律さえも変えてしまう程偉大な銘柄と言えます。
近年では2013年に、イタリアで最も権威あるワインガイド、ガンベロ・ロッソ誌において最優秀赤ワインに選出。
さらに、2016年ヴィンテージにおいてはワイン・アドヴォケイト誌にて100点を獲得し、2018年にはワイン・スペクテーター年間トップ100において、サッシカイアが見事世界第1位に輝いており、世界のワインラヴァー達を魅了し続けています。
トスカーナの中心地シエナから、真っ直ぐ西へ横断するように進んだ海沿いのエリアが、サッシカイアが造られているボルゲリ地区。
同じトスカーナにある銘醸地、キャンティやブルネッロ・ディ・モンタルチーノとは異なる地中海性の温暖な気候が特徴です。
常に海からの風を受けるため乾燥し、日中は年間を通してさんさんと降り注ぐ陽光のおかげで暖かい一方、夜は冷え込みます。
この温度差が、しっかりと酸を備えながら肉厚でジューシーな凝縮した果実を育てます。
雨量が少ないため収穫前の雨によって果実が不作となる心配もあまりなく、キャンティやブルネッロ・ディ・モンタルチーノのサンジョヴェーゼよりも、2週間ほど早く収穫ができます。
所有する約90haの畑は、砂質、石灰質、粘土質が入り組んでおり、海に近いことによりミネラル分も豊富です。
緩やかながら非常に起伏がある地形で、標高200から300mの斜面もあれば80mほどの平地もあり、入り組んだミクロクリマを形成しています。
ブドウ畑は広い敷地の中に点在し、様々な土壌の中で最適な場所を選んでブドウが植えられています。
土地に適したブドウ品種を植えることで、洗練されたクオリティーを実現しています。
そんなサッシカイアの目指すスタイルとは、フィネス、バランス、酸を備えた古き良きボルドーの味わい。
それでいて、厳格なボルドーのグラン・ヴァンとはどこか違った、イタリアワインらしい明瞭さと優雅で堂々たる品格を感じることができます。
サッシカイアを栄光へと導いた二人のエノロゴ
故ジャコモ・タキス氏
これほどまでにサッシカイアを世界的地位に押し上げた功労者として二人の醸造家(エノロゴ)の存在があります。
その一人が、2016年2月に惜しまれつつも82歳で亡くなった故ジャコモ・タキス氏です。
イタリアの老舗ワイナリー、アンティノリの醸造家であった彼は、60年代からサッシカイアの醸造に関わり、高密度の栽培や低収量での収穫、マロラクティック発酵やオーク樽による熟成など、現代的なイタリアワインの技術を他に先駆けて取り入れました。
彼がサッシカイアと他のワイナリーに与えた影響は大きく、その後もティニャネロやソライアを生み出し、スーパータスカンの生みの親といっても過言ではない人物です。
2016/02/06 パーキンソン病と心臓疾患の合併症により永眠(1933〜2016年)
2000年代以降サッシカイアで醸造を務めたセバスチャーノ・ローザ氏
カリフォルニア大学デイビス校で醸造を学んだ後、カリフォルニアのジョーダン・ワイナリーやシャトー・ラフィット・ロスチャイルドなどで経験を積み、2002年からワインメーカー兼マーケティングディレクターとして参画。
ローザ氏はサッシカイアの魅力をより多くの人に伝えるべく、より早くから楽しめるグイダルベルトをリリース。新たなファンを増やしました。
趣味はバス釣りです。
自然との共生は60年前から
マリオ爺さんの頃から、野生生物の楽園となっているボルゲリの地です。
6100エーカー(2440ha)東京ドーム240個分の敷地は野生動物とともに共生しております。
圧倒的な存在感を放つ、「イタリアワインの至宝」。
進化し続ける唯一無二のスーパータスカン。
★格付:ボルゲリ・サッシカイアDOC
★産地:イタリアトスカーナ州 ボルゲリ地区
★生産者:テヌータ・サン・グイド
★品種作付け割合 カベルネ・ソーヴィニヨン(85%)
カベルネ・フラン(15%)
2018年のトスカーナ州ボルゲリエリアは、春先から雨が多く降り、例年のような暑く乾燥した初夏を迎えられませんでした。
しかし、7月から徐々に天候が回復、寒さと暖かさの両方を経験した年になりました。
ワインは、フィネスを備えた果実味と上品な酸味を備えた、エレガントなスタイルに仕上がっています。
外観は輝きのあるダークルビー。グラスに注ぐと、ワイルドベリーやフランボワーズ、カシスなどの果実のアロマに、ミントやたばこ、リコリス、なめし革などの複雑に折り重なったニュアンスが立ち上ります。
口に含むと、濃縮感のある果実味が口いっぱいに広がり、ベルベットのように上品なタンニンが滑らかな舌触りを演出。
透明感のある酸味がエレガントなフィニッシュへと導き、余韻にはフローラルな風味が長く続きます。
しっかりとしたストラクチャーを備えつつも、エレガンスが際立つサッシカイアらしいクラシックな仕上がりです。
※商品画像イメージです。
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