?ショウ 5 プライムデー+クーポンで定価の1/3になっていたので購入。基本的にはアウトソールのパターンはX-TALON212と変わりませんーー同サイズでもちょっと幅が広い事以外は。アッパーはかなり違っていて、212が足趾の付け根と踵の2箇所で固定するのに対し、こちらはかなり緩いです。普段Dなら27.5cm、2Eなら26.5cmを履く私が212と255の27.5cmをそれぞれ履くと212はがっちりホールドされてブレない(=足の動きが直接地面に伝わる)のに対し、255はダブルアイレットでしっかり踵をホールドしてやらないと地面に伝わる力にロスが生じる感覚があります。まぁ、シューレースの結び方如何で対応出来る範囲ではありますが。上述した様にアウトソールの幅が広いので、足幅が広い方はこっちの方がソールから足がはみ出さなくて良いかも?ミッドソールも212より分厚く、そしてフラットなので実際に履くと結構違います。個人的には厚み(クッション)=不安定さを生み出すもの、と捉えているので、余り分厚いのは好きではなく、212の方が好みですが、こちらも不快になる程分厚い訳ではないです。ドロップはこっちが3mm、212が6mmと3mm違いますが、これは意外と差を感じます。トラランシューズはアウトソールのラグが足の前半分は後ろ向きに、後ろ半分は前向きに伸びているので、登りではアウトソールの前半分、下りではアウトソールの後ろ半分がグリップしないといけません。その意味で急斜面での下りでは212の方が靴底を斜面に合わせやすい感覚はあります。さて、アウトソールですが濡れたコンクリート、アスファルト、岩、ぬかるんだ黒土、赤土、凍った路面、雪……と様々な路面で履いてみました。どれも一度としてスリップして転倒なんて事はありませんでした。流石にぬかるんだ赤土の急斜面の下り、くらい条件が揃えば着地時に多少足がずれますが、それでも転ぶ前までには停止するので、安心して足が置けます。極め付けは大雪の日、どうしても出勤しなければならず、已む無く徒歩で出社した際に履いて行ったのですが、12km歩く中で念の為に持参していたアイゼンを装着する事無く、一度もスリップしませんでした。硬い氷にはスティッキーラバーの摩擦力、薄くて脆い氷にはラグが直接突き刺さる、と言った二段構えのグリップ力は流石です。実際に歩くと写真の様になります。アウトソールのパターンが同じで素材が違うX-TALON G 210なんかもある様ですが、恐らくラグが突き刺さらない路面での摩擦力はグラフェンよりもスティッキーラバーの方が上なのではないでしょうか